条件不利地域で就農。成功の秘訣は”複合経営”にあり!|鎌田大地さん/新規就農5年目/宮城県登米市

「いざ農業を始めよう!」と思っても、農地の確保、栽培品目の決定、作付け計画、販路開拓…と新規就農者の悩みは尽きません。



そこでポケットマルシェでは、ポケマルを利用されている新規就農者の方々にインタビューを行い、その中から他の生産者さんにとって参考になるお話を配信しています。



今回インタビューを行ったのは、宮城県登米市『木漏れ日農園』の鎌田大地さんです。鎌田さんは高校二年生の時に就農を志し、大学卒業後就農。今では約90アールの畑で、登米市伝統野菜15種を含め、年間約70品種の野菜とハーブを農薬や化学肥料を使わずに栽培されています。

(色とりどりのお野菜と鎌田さんの笑顔が素敵だ)


新規就農者の5年で3割が離農してしまう(*1)という実態もありますが、鎌田さんは複合経営という手法を取り、地域の未来を見据え事業を展開されています。そんな鎌田さんの就農インタビューをご覧ください!


ーー就農を決意したのが高校二年生の時だとお聞きしました。随分早い決断ですね。



そうですよね(笑)。

父方の祖父母は兼業農家をしており、地域の中でも有数の米農家でした。

そんな祖父母の背中を見ていて「自分も農家になりたい!」という想いが芽生えるようになっていたんです。


そんな私はある日、祖父母に「農家になる。」と伝えたのですが、即「農家になんてなるんじゃない。」と言われまして……。



ーーなんと、意外な反応でしたね。



はい。あの時は、ショックでした。地域の中でも有数の米農家であった祖父母が、まさか孫に農業を継がせたくないのかと思うと……。恐らく、農家は大変だ、農家は稼げないといったことを思っていたのだろうと思います。


ただ同時に「自分が農家になってなんとかしてやる」というやる気も湧いてきたんですよ。それ以降、今まで以上に一次産業のこと、そして自分の住む地域のことを考えるようになっていったと思います。



ーーそんなきっかけがあったのですか。その後、就農まではどのような形で歩まれたのですか?



まずは大学進学を決めました。大学では農学部に属し農業経営を学びました。

そして2015年3月に大学を卒業後、4月に『木漏れ日農園』という屋号で開業、就農した形になります。

(開墾途中の畑。さぞかし大変だっただろう)


ーー大学卒業後すぐに就農!研修などは受けなかったのですか?



実は大学で農業経営を学ぶ傍ら、祖父母の農地で試験的に栽培をしてみたり、若手農家コミュニティに参加し様々な農家さんと交流し作業の手伝いに行ったりといったことはよくしていました。


本格的な農業研修といったものは受けませんでしたし、祖父母の農地の他に借りることができた農地は20年以上の耕作放棄地であったために、最初は農業技術の取得から開墾まで試行錯誤の毎日でした。

(収穫したてのお野菜。年間70品種も栽培しているというから驚きだ)


ーーそれは大変ですね。ただもうあっという間に、就農されてほぼ丸4年。5年目のシーズンに入ろうとしていますね。巷では就農して5年以内に3割が離農しているなど言われていますが、ぶっちゃけ鎌田さんはどのような状況ですか。



おかげさまで上手くやらせていただいています。ようやく農業分野においては基盤ができてきました。


ただ私が農業をしている農地は山間に位置し、なかなか効率的に生産を行うことができません。いわゆる条件不利地域と呼ばれるものです。だからこそ、これからはその場所を全て活かすことのできる複合経営(*2)を行なっていきたいと思っています。


具体的には農業、林業そして畜産業の複合経営です。条件不利地域と呼ばれはしますが、農地の近くには山林があり考え方によっては自然に恵まれた土地であるとも言えます。その地の利を生かし、農業だけではなく林業や畜産業といった複数の経営を行うことで相乗効果を生み出してい行ければと考えています。


実際に2017年に入ってからは養蜂、2018年に入ってからは鶏も飼育しはじめました。2019年には本格的に鶏卵の販売も開始していきたいです。

(”条件不利地域”と呼ばれている鎌田さんの圃場)


ーーこれからのご活躍がますます楽しみになりました。最後に今後の目標について教えてください。


条件不利地と呼ばれる山間地域で若者でもしっかり稼いで楽しく暮らしていけるモデルケースになりたいと思っています!


(*1)(参考:農林水産省 平成26年度 食料・農業・農村白書 全文」新規就農者の推移より http://www.maff.go.jp/j/wpaper/w_maff/h26/h26_h/trend/part1/chap2/c2_1_03.html)
(*2)複合経営経営体:単一経営経営体以外(農産物販売金額のうち、主位部門の販売金額が8割以上の経営体)で、農産物販売金額のうち、主位部門の販売金額が6割未満(販売のなかった経営体を除く。)の経営体。(参考:農林水産省「平成29年度 食料・農業・農村白書 全文」基本統計用語の定義より)

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