1ヶ月に300受注!予約販売で販路確保|丸山康男さん/長野県須坂市/展伸園

こんにちは!ポケットマルシェ石川です。

みなさん、今年5月にリリースされたポケットマルシェの「予約販売」の機能はもう試されましたか?


予約販売をすることで、

・販売数の予測を立てられる

・販路を事前に決定できる

といったメリットがある一方で、

・自然災害などによる不作のリスクから出品に踏み切れない

という方もいるのではないでしょうか。


そこで今回は、予約販売機能がリリースされてわずか1ヶ月の間に合計300件近くのぶどうの予約商品を受注された展伸園の丸山康男さんに、予約販売をされてのリアルな声を聞きました。



ーー丸山さんは、予約販売が始まって早々に予約出品をされていましたね。最初に予約出品をしてみようと思ったのは、なぜだったのでしょう?


最初は「どんな機能か試してみたい」という気持ちが強かったです。積極的に予約販売で売り上げを伸ばそうとは思いませんでした。

しかし、いざ出品してみると想像以上の数のご予約をいただいて驚きました。



ーー予約販売をしてみて、よかったと思う点を率直に教えていただけますか?


よかったことは、大きく3つあります。

1つ目は予約販売により、あらかじめ出荷する数が分かるため、必要な数の資材が準備できることです。


例えば、りんごやぶどうの梱包に必要な箱や袋など、私の場合は収穫の1ヶ月前にJAさんやメーカーさんなどにまとめて注文をかけます。

出荷が進むにつれて当初の見込んでいた資材が不足したり、同じ地域で購入するタイミングが重なると自分が購入したい時に資材が在庫切れになっていることがあります。

あらかじめ必要な数がわかっていれば在庫の管理がしやすく、早めに購入できます。

2つ目はモチベーションに関わる部分です。

すでに、ご予約いただいている300件近いお客様の為にも美味しい果物をお届けしたいという思いが強くなり、さらに栽培のモチベーションが湧きます。


3つ目は作業を分散できることです。

私はポケマルを去年の秋から始めさせていただきましたが、最初はアプリの操作に不慣れで出品やお客様とのやりとりに時間が掛かっていました。

今期は、ご予約時点からお客様とのやりとりができるため、収穫時期には収穫と出荷に専念できて、作業を分散することが出来ると思います。

↑大人気を集めた丸山さんのぶどうの予約販売


ーーなるほど。モチベーションが湧くというお話がありましたが、逆にプレッシャーに感じることもありますか?


梅雨が長引いたり、雨が少なかったり、台風が上陸したり、更に近年の異常気象は予測できないため、お届けまでの期間が長いほど、ご予約数全てをお届けできるか不安は増します。


特に秋に収穫を迎えるりんごは台風の影響を受けますので、現時点で出品を控えています。

一方で、6月から8月頃に収穫期を迎える果物は、予約出品のリスクは大きくないと思います。



ーー品目の収穫期によってリスクの大きさは変わるということですね。予約出品するタイミングについてはどう考えますか?


果物は3~4ヶ月前に予約出品するくらいが適切ではないでしょうか。

収穫量が見込めない早い時期にたくさんのご予約をいただいた場合、自然災害等の影響によって、せっかく楽しみにしてくださっているお客様をがっかりさせてしまうことが考えられます。

(筆者注:実際にポケマルでの予約出品商品の受注をみると、3~4ヶ月後に発送されるという商品の受注が多く、それ以降になると受注が入りづらい傾向にあるようです)


お客様にがっかりさせてしまうと、今後の信用にもつながってしまいます。

大きな農園であればもっとたくさんのご予約をいただきたいと思えるのでしょうが、両親が主で細々とやっているので、今期の予約販売は一時的にやめています。

本当はまだまだ出品していきたいため、収穫量が見込めた時期に再度続けていきたいところではありますが…(笑)。



ーー他に、予約出品のデメリットだと思う部分について教えてください。


価格の設定が難しいと思います。

私は出品時に去年の価格を参考に決めましたが、その年の収穫量や質によっても市場価格は変わりますので、予約販売以外の方法で販売した方が良いことも十分あると思います。

そのため、今年の生産した物に対する価格は、市場とのバランスを見ながら決めた方が良いと思います。


また、今年のぶどう収穫期は消費税増税の過渡期になるので、9月のご予約分と10月のご予約分の価格設定を変えようかとも考えましたが…(笑)。


ーーメリット、デメリットそれぞれ率直なご意見お伺いできて参考になりました。ありがとうございました!


↑予約出品は果物だけでなく、野菜や魚介類など様々な商品で活用いただけます。



(ポケマル 事務局から)

予約出品をめぐっては、今回丸山さんからもお話があったように、急にキャンセルせざるを得ない状況が心配…という方も多いかと思います。

そこでキャンセルに関する対応を含め、以下で予約出品に関してのQ&Aをまとめました。ご参考いただければ幸いです。



Q. 出品してからの在庫数調整や販売中止、受注のキャンセルはできますか?

A. はい。販売中の商品でも変更が可能です。

「新規注文受付停止」に設定すれば、それ以降の受注を受け付けないよう設定することができ、また、「販売終了」に設定すると、それまでのすべての受注をキャンセルすることが可能です。ただし、「販売終了」に設定してしまうと、操作のやり直しは一切出来ませんので、発送できるのに全ての受注をキャンセルしてしまった...というトラブルにならいよう、誤操作にはくれぐれもご注意ください。


なお受注をキャンセルする場合も、出荷の前月25日21時までであれば伝票発行手数料96円(税込)を含め、生産者さん・お客さんともに負担額は発生しません。



Q. 受注した商品は、設定した配送月の何日に送ればいいのですか?

A. 例えば8月発送で出品いただいた予約商品であれば、伝票発行は8月2日ですので、発送は8月中であればいつでも問題ありません。

ただし、お客さんにとってはいつ商品が届くのかは気になるところ。そのため、ポケットマルシェでは予約商品の発送に際しては下記の対応をしていただくことを推奨しています。


1. 購入いただいたお客さんに個別にメッセージで発送日の候補をお伝えし、ご希望を伺う。

2. 出品時に発送日(曜日など)をある程度固定し、商品説明に記載しておく。



Q. 予約販売の活用法について教えてください。

A. 例えば、予約商品を購入いただいているお客さん向けに「今ここまで生育が進んでいますよ」と生産物の育っている様子をコミュニティで投稿するのもいいでしょう。応用編としては、クラウドファンディングのように「●名以上の方に購入いただいた場合のみ発送」といった使い方も可能だと思います。



予約販売機能の詳細については、生産者ヘルプページ(※登録生産者さん専用ページとなります)に掲載しております。

ご不明な点などございましたらポケットマルシェ生産者サポート【 producer-support@poke-m.com 】までお尋ねください。

みなさんも今回の記事を参考に、ぜひポケマルでの予約販売にチャレンジしてみてくださいね!


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