「47キャラバンの千秋楽は300人くらい集めてどかーんとやりたいな!」
高橋博之のこの一言ですべては始まりましたーーーー。
こんにちは。ポケットマルシェの細越(ほそごえ)です。
2019年2月23日(土)に平成の百姓一揆 ~高橋博之 47キャラバン 千秋楽~を渋谷のヒカリエBホールにて開催いたしました。(*平成の百姓一揆ってなに?という方はこちらをご覧ください。)
私が今回のイベントを責任者として企画させていただいたのですが、手前味噌ながらめちゃくちゃ良かったのです。ぜひこの日の感動をみなさんにもに届けたい!と思い、この記事を公開させていただきます。
気になる当日の企画は?
まず、どんな企画が行われたのかをご紹介いたします。
ポケマルGO
スタンプラリー
生産者紹介パネル
高橋博之独演会
これからのポケマルについて
ポケマルおやつ
〇〇さんいらっしゃい
ポケマルスタッフの紹介
芋煮・お茶
ミニマルシェ
生産者の主張
高橋博之独演会は百姓一揆でお馴染みとなっているので、それを除くと9つもの企画がこのイベントには盛り込まれたことになります。それでは1つずつ見ていきましょう。
ポケマルGO -スタンプラリー
当日は約50名の生産者さん、約200名のお客さんに参加していただきました。会場にいる参加者の5人に1人が生産者さん。でも、普通の普段着だと生産者さんなのか、お客さんなのかわからないですよね。どうやったら、生産者さんとユーザーがつながれるのかを考えた結果、スタンプラリーという形でつながれる機会を作ってしまうことにしました。
具体的には、生産者さんには手首に青のテープを巻いていただき「生産者だよ印」を付けてもらい、パンフレットには5人の生産者さんからのサインを集めるとポケマルシールが貰えるスタンプラリー企画を導入しました。
こちらはパンフレットの表面になります。
そしてこちらが裏面です。
生産者さんの中でも、下記の5通りに絞ることによって色々な生産者さんとつながって貰えるように工夫しました。
漁師さん
女性の生産者さん
イケメン生産者さん
優しそうな生産者さん
パネルが印象的だった生産者さん
生産者紹介パネル
渋谷まで来てくださった生産者さんのために、そしてお客さんにどんな生産者さんが来ているのか知ってもらうためにA1サイズのパネルを作成いたしました。受付からホールまでの通路にずらーーっと並んでいるパネルは壮観でした。生産者さんも喜んでくれた方も多く、感謝の言葉もいただきました。企画者冥利に尽きます。
高橋博之独演会
「Hello, everyone.」
まさかの英語です。会場がざわっとしました。
「冗談だよ。」
と言って場を和ませてくれたのは、高橋ではなくタオさんです。
タオさんは最近ポケマルに入社したスペイン生まれの日本語ペラペラなナイスガイです。
(タオさんがポケマルでなにをやっているのかはこちらから)
タオさんは本日の司会を担ってくれました。
タオさんの完璧なアイスブレイクの次はこの人。
ポケットマルシェ代表取締役社長の高橋博之です。
「日常生活で、コンビニ弁当やファーストフードを食べることもあります。それは決して悪ではない。」とした上で、「人間が地域、他者、そして自然からこれ以上離れてしまうこと恐れている。そして、自然から離れていくに従って、自然相手に生産をしている作り手のことも、知らない存在となってしまっている。」といつも通り、いやいつも以上の高橋博之節が炸裂していました。
たしかに、会場もヒカリエ、満員御礼の参加者を前にしていつもより気持ちが高ぶっているようにみえました。そして実際、予定していた講演時間を10分ほどオーバーしておりました笑(この様子は朝日新聞 デジタルにて取り上げられました。*記事はこちら )
これからのポケマルについて
さて、高橋に続いて登場したのは取締役の山口幹生です。
高橋が熱い思いを参加者へぶつけ、山口が冷静に今後のポケマルが目指すべき方向を示していました。ここで山口が話していたのは4つあります。
1,誰でもポケマル
これは、ポケマルで推しの生産者さんがいるまたは、地元を応援したいと思うユーザーがポケマルを活用して販売することが出来るようにします。
2,ポケマルビズβ
いままでは “to C” と言われる一般のお客さんだけでしたが、ポケマルに共感いただける飲食店や小売店ともお付き合いをはじめます。
3,色々な企業との連携
もっと送料を下げたり、もっと食材を手軽に受け取ったり、もっと多くの方に知ってもらったりするために、色々な企業と連携します。
4,海外への展開
将来的には日本の食材を海外の食卓にも届けられるよう、海外への展開を進めていきます。
どれもワクワクするような話ですね!
ここで共有させて頂いたものについては既に動き始めているものあります。
みなさん期待に応えられるようにがんばっていきます!
これ、結構入ってますよね!
いちご1粒、キンカン1個、ミニトマト2個、スティック人参2-3本、りんご1口大4-5個
これでなんと、、、
200円。
生産者直送で新鮮な美味しい健康的なおやつが原価200円。
にんじんを1箱やりんごを1箱だと量が多いのでなかなか手を出せないと思うのですが、こうやってみんなで食べるようにすれば1人あたりの値段も抑えられるので、魅力的です。
ぜひともオフィスのみんなで購入するなど、活用して頂きたいですね。
ちなみにこのポケマルおやつ、200食以上売れました。
〇〇さんいらっしゃい
休憩が終わり、次の企画へと移ります。
某テレビ番組を彷彿させるような「〇〇さんいらっしゃい」。
内容は、ポケマル生産者とポケマルコアユーザーの出会いの馴れ初め話からポケマルでコミュニケーションを重ねることでお互いの生活にどんな変化があったのかを高橋博之がMCとなり根堀り葉掘り聞いていく企画です。
当日は2組のペアにご登壇いただきました。
まずは1組目、高森-茶太郎ペアになります。
高森さんは、青森県東津軽郡でホタテ養殖を中心に漁師さんでカゴ網漁、刺網漁など幅広く手がけています。この服は普段漁のときに着る作業着だそうで、この登壇のために先の休憩中に着替えてくださいました。
茶太郎さんはポケットマルシェで数百回のご注文をされているいわばヘビーユーザーさん。(*茶太郎さんの取材記事はこちらからご覧ください。)
そんなお二人と高橋のトークでした。
そして2組目、五味-名子ペアになります。
五味さんは、長野県岡谷市にてトウモロコシや葉物を中心に生産されています。
登壇されたのは五味あやさんだけですが、会場にはなんとお義父さんと旦那さんも参加されていらっしゃいました。家族総出で参加いただけるのはなんだかとても嬉しいですねえ。
そして名子さんもまた、ポケマルのヘビーユーザーさん。いつも素敵なお写真をともに投稿くださる「ごちそうさま」投稿をくださいます。
この2回のトークで、印象的だったのはお客さんが二人とも「生産者さんから商品を買うことで生活が変わった」とお話をされていたこと。そしてなんと、茶太郎さんの息子さんは小学生ながら将来の夢が【漁師】。毎日小学校へ行く前に全国の天気予報をみては「〇〇県にいる〇〇さんは今日は船に乗れるのかな」などと心配までしているそうです。
そんなエピソードに参加者のみなさんもほっこりさせられたのでした。
生産者さんとお客さんが登壇する夢のような時間は、アッという間に過ぎてしまいましたが
ポケマルが目指す生産者さんとお客さんがゴニョゴニョした世界をみなさんにお伝え出来たとても良い時間だったのではないかと思います。
ポケマルスタッフの紹介
代表の高橋が、「このメンバーが今のポケマルを支えているんだということをみんなにぜひとも知ってもらいたい。」とのだったので、私たちスタッフも登壇させていただきました。全員が一言ずつ話すという予想していなかったことにエンジニアをはじめとする全員がオロオロしていましたが、なんとか乗り切ることが出来ました笑
ちなみに……
生産者さん達にはポケマル登録時に、顔写真を送ってきて頂いています。
なので、我々からすると初めてお会いする生産者さんであっても、こちらは「あっ!〇〇さん!」とすぐに分かるのですが、逆に生産者さんからはポケマルスタッフの顔を見る機会が多くないと思いますので「はて?誰だ?」となることも多いかもしれません。
1人1人の顔は小さくて見えづらいかもしれませんが、この機会にぜひ覚えてください!笑
芋煮・お茶(休憩)
ここでまた休憩です。
今回の休憩では、ミニマルシェの準備のため30分ほどの少し長めの休憩です。
また、「ポケマルおやつ」の他に「芋煮」と「お茶」を販売しました。
芋煮は以前、ポケマルの記事で紹介させていただいた「仙台風芋煮」・「山形風芋煮」を参加者に味わって貰いたく作らせていただきました。
芋煮の全ての食材をポケマルで仕入れることは出来なかったのですが、可能な限りポケマルで取り揃えました。
里芋 福島県 菊地将兵さん
白菜/人参/大根 愛知県 中川貴文さん
ごぼう 北海道 西保真也さん
長ネギ 埼玉県 赤石正樹さん
お茶 愛知県 石川龍樹さん
お茶 愛知県 白井いくみさん
また、この芋煮の準備にはポケマルのコアユーザーさんがお手伝いをしてくださいました!このお手伝いがなければ、手が足りなかったといっても過言ではありません……。本当に感謝です……。
ミニマルシェ
少し長めの休憩が終わると、ホール外のエリアではミニマルシェがこれでもかと言わんばかりに盛り上がっていました。
実はこのミニマルシェ、ちょっとした工夫がありまして……
それは、生産者さんのA4ポップにそれぞれのポケマルの商品ページに飛ぶQRコードをつけています。こうすることで、商品のサンプルや写真などをご持参いただき商品の説明や、栽培方法など、お客さんとコミュニケーションを楽しんでいただいた後に「ポケマルから購入を…」と案内が出来るのです。
いわば食べ物のないマルシェ。
マルシェというのは、スーパーとは違い、生産者さんから直接野菜や果物が買うことが出来る素晴らしい場です。しかし、生産者さんからするとどのくらい売れるかわからないものを運搬費や送料をかけてマルシェ会場まで持ってくるのは正直しんどいです。
特に売れ残りが発生してしまうと、持って帰っても鮮度が落ちている野菜などは商品として成り立たないことがほとんどです。
また、消費者側からしてもマルシェでの購入は楽しいですが、たくさんの野菜をいざ持って帰るとなるとなかなかの重労働だと思います。
それらを解決してくれるのが、このQRコードです。
これさえあれば、生産者さんはマルシェ会場に持っていく荷物も手荷物程度で済みますし、消費者としても一度自分の目で確かめたことのある野菜などが、知っている作り手から産地直送で購入が出来るのです。
ミニマルシェでは生産者さんとユーザーの交流はもちろんですが、生産者さん同士の交流や、生産者さんとポケマルスタッフの交流も盛んに行われていました。
すぐにでもまたやりたいですね!
生産者の主張
これまた、某テレビ番組の企画を彷彿させるような「生産者の主張」。
内容は3分間で生産者さんが普段の思っていることや、聞いてほしいことなどを舞台から話して貰うといったものです。飛び入り参加も含めて12名もの生産者さんから思いの丈を聞くことが出来ました。
特に印象に残ったのは茨城から参戦した農家さんの主張でした。白菜を抱えてステージに上がり、こう現状を語りました。
「市場に持っていくと、この白菜5個より梱包するダンボールの方が値段が高い。だから結局、値段はマイナス2円」。
食べものをつくる人が食べられないという現実に、参加者は一様に衝撃を受けていました。
正直、12人もの生産者さんにお話していただけるとは思っていませんでした。普段はなかなか生産者の生の声を聞くことがないお客さんも、1人1人の主張に食い入るように話を聞いている様子が伺えて、こういった場がもっと必要かもしれないと改めて思わされる時間でした。
さいごに
2018年4月から始まった平成の百姓一揆〜高橋博之 47キャラバン〜はこれを以て終了となります。2月23日が大盛況で大成功に終わったのも、初回の石川県から数えて46道府県での開催にご協力いただいた皆さま、ご参加いただいた皆さま、そしていうまでもなく、千秋楽にご参加いただいた皆さまがいらしたからこそだと思っております。この場を借りて感謝申し上げます。
本当にありがとうございました。
個人的には、千秋楽で生産者さんとお客さんとの繋がり合いや笑顔が見れたことにとても満足しています。
そして、このような大規模な会の他、中小規模な会を定期的に開催していきたいと思っております!その際はみなさま奮ってご参加ください!
お会いできることを楽しみにお待ちしております。
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