こんにちは!ポケマルインターンの石川です。
ネット販売ではスーパーやマルシェとは違い、お客さんは実物の商品に触れたり実際に味わってみたりといった体験ができません。そのためネット販売で最初にお客さんが購入するかどうかは、生産者さんが提供する写真や言葉にかかっているのです。
以前の記事(「美味しそう」だけじゃない!本当に良い商品写真の撮り方)では、「メッセージが伝わる写真」をキーワードに、実際に出品されている商品の中から事例を取り上げるとともに、基本的な写真撮影のテクニックについてご紹介しました。ただ、自分が撮影するとなると具体的なイメージがわかない、という方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は実際に出品されている生産者さんの商品を例に、どのようにしたらさらによい商品写真にできるのか、私石川が考え実際に撮影してみました。その一連のプロセスを公開します!
▼今回の商品はこちら
星隼人さん|野菜セット 農薬 化学肥料不使用
▼ポケマルスタッフが考えた、これらの商品写真の惜しい!ポイント
星さんは岩手県北上市の農家さん。試験的な栽培品目も含めると年に100種類ほどのお野菜を栽培なされているとか!実際にポケマルで販売されている野菜セットの商品写真を見てみると、色とりどりのお野菜が顔を並べており、見ているこちらまでワクワクしてきますね!
ただ私がはじめてポケマルにいらっしゃるお客さん目線でこの商品を眺めた際、「もっとこうしたら、さらに星さんのお野菜セットの魅力が伝わるのではないか?」そう思いました。実際にどのような点でそう感じたかというと、以下の3点です。
・実際の分量がわかりにくい
…野菜が重なっているため、実際に注文した際にどんなものがどのくらいの量入っているのか伝わりにくい写真になってしまっています。
・どんな野菜なのかがわかりにくい
…影になっている部分が暗くてよく見えなかったり、写真の端が切れてしまっていたりするため、写っているものが何の野菜なのかを判断することが難しくなっています。
・荷姿がわからない
…お客さんからすると、商品がどんな箱に入ってどんな梱包状態で届くのかも気になるところ。二枚目以降の商品写真を見てもどんな状態でお野菜が届くのかはわかりませんでした。
▼ステップ1:何をお客さんに伝えたいのかを考える
商品写真を撮るときに重要なのは、写真を通じて何を伝えたいのかを考えること。自分がネット上であなたの商品を見たお客さんだったら、どんなことを知りたくなるか考えてみるとよいかもしれません。
例えば、私は以下の4つを知りたいと思いました。
①どのような状態で商品が届くのか(荷姿)
②何が入っているのか(種類・同梱物)
③どのくらい入っているのか(量)
④どんな色・形・大きさなのか(特徴)
▼ステップ2:撮影の前には準備をする
何を伝えたいのかがはっきりしたら、撮影に入る前に撮影の準備を行います。準備といっても難しいものではありません。
今回のように屋内で撮影する場合には…
・カーテンを開けて自然光をとり入れる
・テーブルやテーブルクロスなどできるだけシンプルな背景を準備する
・商品を並べる際に使える、籠などの小道具を準備する
▼ステップ3:伝えたいことを意識しながら撮影する
「荷姿を伝える」
1枚目は箱と袋に入ったままで、届くときの状態が見える写真を。一つ一つ丁寧に包まれていることがわかるとお客さんも安心して購入できます。
小さい野菜は下に埋もれて見えなくなってしまいがち。箱の中にはタオルを詰めて全部の野菜が見えるように工夫しました。
「量と同梱物を伝える」
次は袋を取って、中身が見えやすいように。やはりこの方が野菜の色鮮やかさが伝わりますね。背の高い野菜は奥に、背の低い小さな野菜は手前に並べることで、全体が見えやすくなります。また、せっかくパンフレットが入っているのでそのこともお客さんに伝えてあげましょう。
「種類や特徴を伝える」
次に、野菜を一つ一つ取り出して、かごに並べてみました。どんな種類があるのかと、それぞれの野菜の色・形・大きさを伝えることを意識して撮影しました。
並べる際に気をつけたのは以下です。
・野菜が重ならないようにすること
・野菜の種類ごとにまとめて揃えること
・それぞれの野菜の色が映えるように、同じ色の野菜がかぶらないようにすること
撮影するときには椅子の上に乗って、できるだけ真上から。全体がよく見えるように、また影ができないように配慮しました。
パンフレットを裏返すと、星さん力作のイラストが…!せっかくなのでこのイラストをメインにした写真も最後に撮影してみました。
いかがでしたでしょうか?
今回は、商品写真撮影のステップとして
①商品写真で何を伝えたいのかを考える
②撮影の前には光や背景、小道具の準備をする
③伝えたいことを意識しながら撮影を行う
の3点をお伝えしました。
今回は野菜セットを例に商品写真撮影のステップについてご紹介してきましたが、これは他の種類の商品写真はもちろん、星さんの商品写真にあるような圃場の写真や、調理後の写真についても応用できるのではないでしょうか。
ただし、今回の撮影方法はあくまでも「私だったらどう撮るか」をご紹介したまでであり、必ずしも正しいとは限りません。ぜひ皆さんも、今回の内容をご参考にしながら商品写真撮影にトライしてみていただければ幸いです!
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