「お客さんから届いたごちそうさまのメッセージや、お料理の写真は孫が印刷して持ってきてくれるんです。」と嬉しそうに語るのは長崎県西海市の農家、松永サヨさん。
通称”サヨばあ”は、なんと今年で齢84。ポケットマルシェで最高齢の農家さんです。
そんなサヨさんの出荷倉庫をのぞいてみるとポケットマルシェで購入いただいたお客さんからのメッセージがたくさん。大事なカレンダーの上に貼られていました。
(アプリ上に届いたお客さんからのメッセージはお孫さんが印刷して届けているそう)
今回は、そんなサヨさんとお孫さんでいらっしゃる山口さんに、インタビューをさせていただきました。
▼女手一つで3人の娘さんを育てたサヨばあちゃん
ーーそもそもサヨさんは、昔から農家だったのですか?
(サヨさん)農家の夫に嫁いでからはずっと農家の嫁として生きてきました。ただ、実はかなり早くに夫が他界してしまったので、ほとんど一人で農業をしてきたといっても過言ではありません。娘が3人おり、農業だけでは食べていけなかったので土建屋や採石場の仕事もしながら女手一つで子供たちを育ててきました。
ーーそんなサヨさんが、ポケマルにデビューしたのは今年の9月。どうしてお孫さんの山口さんはおばあ様にポケマルの利用を勧めたのですか?
(山口/孫)ポケマルさんは、簡単操作でインターネットを通して全国のお客さんにお野菜を販売できる、そしてお客さんからの反応が文章や写真など目に見える形で返ってくるという点で素晴らしいなと思いました。
私事ですが、私はかつて商社に勤め、畜産関係の仕事をしておりました。そんな折に生産者さんから「大量に業者に卸しているため効率は良いが、食べている人が見えない」といった声を多く聞いていたという背景もあり、お客さんとの距離が近いポケットマルシェにより魅力を感じたのかもしれません。
(”サヨばぁちゃん”という響きがどこかほっこりさせる)
▼「全国に孫ができた」嬉しそうに語るサヨさん
ーー実際、ポケットマルシェはどんな形でご利用されているのですか?
(サヨさん)出品商品や価格、分量などは孫と相談しながら決めています。ただ私はスマートフォンをうまく操作することができないので、実際の出品操作などは孫に任せています。注文が入ると、お客さんからの注文情報やメッセージを孫が紙に印刷して持ってきてくれるんです。注文が入った紙を持ってくるかどうかを毎日首を長くして楽しみにしています。
そうすることで、私はつくることに集中できます(笑)。
ーーおばあちゃんと孫の二人三脚ですね!
(山口/孫)はい(笑)。実は私は祖母の家の近くに住んでいることもあって、すぐに祖母の家にいけるのです。そういう理由もあって特に手間に思うこともなく続けることができています。
ーーポケマルはお客さんとのコミュニケーションができるというのも特徴です。これまでで印象に残っているコミュニティ投稿はありますか?
(サヨさん)やはり、「こどもが美味しいといって食べてくれた」という投稿が一番嬉しいです。5歳くらいの子供がいるお母さんから「子供に色々な野菜を食べさせたい」と連絡が来たり、「3歳の偏食の子が美味しいといって焼き芋を食べた」など投稿してくれたりと、全国に孫ができた気分です。孫に食べさせてあげているような感覚になりますね(笑)。
(アプリにはお子さんを持つお母さんからの投稿も)
▼サヨさんとお孫さんが考える、これからのポケマル
ーーサヨばあのコミュニティはいつもあたたかいコメントで溢れてますもんね。
(サヨさん)本当にありがたい限りです。おかげさまで注文も毎日いただくようになり、今の収量では足りなくなってきてしまいました。実はこれから種を播く時期なんですが、これまでより多く種蒔きをして、次の時期にたくさん出荷できるようにしていきたいと思っています。みなさん、楽しみにされていてくださいね。
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