こんにちは、初めまして。ブランドストーリー 代表 大平恭子です。
「食と農を繋ぐ」という分野で専門家として仕事をさせていただいて、今年でちょうど10周年となります。これから「直販農家のための、Fun×Fan マーケティング講座」と題して連載をスタートさせていただきますが、その前に少し私のストーリーをご紹介しますね。
◆私のブランドストーリー
「そもそも、なぜ、<食と農>なのか?」。
まず「食」にフォーカスした最初のきっかけは、実は自身のキャリアビジョンからです。広告代理店勤務、マーケティング企画会社役員を経て、これからの人生は「人」の可能性を拓くような仕事をしたいと思ったこと、その中で「食」は命の根源であり、ライフスタイルに豊かさと彩りをもたらす魅力とパワーを備えていると感じていたからです。
ただその時の私には、食の専門家としての知識も実績もありませんでした。そこで偶然出会ったのが「野菜ソムリエ」です。そして、そこを入り口に、生産現場に足を運び、生産者さんを通じて野菜の成り立ちや本当のおいしさを学びました。それと同時に培っていたマーケティングの視点では、販売戦略や売り方における課題、実需者・生活者とのコミュニケーション課題、担い手の動機付けの課題等も実感を持って分かるようになりました。
また、ブランドストーリーの屋号のごとく、本来食の主役であるはずの生産者さんお一人お一人のビジネスの軸を強くし、その存在を唯一無二にしていくお手伝いをしたいと強く思うように。以来、『売り方、食べ方で人と地域を活性』を理念に、食と農を繋ぎながら、付加価値化と魅力を作り出すコンサルティングとプロデュースで、さらには畑発・健康で彩りのある食の発信者・スタイリストとして、全国各地で活動をしています。
JA静岡市管内・産直出荷者向けセミナー研修会(集客:1000 人)
2018 年年賀状用レシピより「4 種の彩り大根とリンゴのサラダ」
◆高橋博之さんとの出会い
このポケット・マルシェの代表取締役である高橋博之さんを初めて知ったのは、「東北食べる通信」です。ちょうど出身が同じ岩手県ということもあり、見覚え聞き覚えがある産地・生産者さんが、その背景ストーリーとともに、誌面を通じて素敵に掲載されているのを誇らしく思いました。
また高橋さんがミッションとしている「一次産業を情報産業に変える」や「<食べる>が豊かな社会への入り口」は、私自身の事業活動の中でも大切にしていることで、「あ、仲間だ」 と勝手に(笑!)思っていました。
実践的な活動の中で、生産者が強みを生かし、戦略的に農産物を栽培し販売しても、買い手である生活者の方でそれを選び取る知識や食スタイル形成がされていなければ、なかなか手に取ってもらえない、というのはよくあるケースで、「売り方」と「食べ方」を、お互いの体験を通じてともに作り上げていく場であり、住む場所に関係なく畑と食卓が直結し、日常の食卓に楽しさとおいしさをもたらすポケット・マルシェに、新しい可能性を感じています。
◆連載内容は 10 年間の棚卸し
さて、これから始まる「直販農家のための、Fun×Fanマーケティング講座」は、全12回の連載。今までの講演セミナーやコンサルティングの内容を、 直販農家向けにブログ・スタイルをふまえて再編集し、時おり業界動向や生活者トレンド、そして交流のある全国各地の直販農家さんの事例も交えながら構成していきたいと思います。
【連載テーマ】
<戦略編>
1. 直販農家のマーケティング思考とは?
2. 自分の大切にしている価値、強み、ウリを明確にしよう
3. ターゲットとそのニーズについて<出口戦略>
4. 独自性ある商品づくりのために<作付計画と販売計画>
5. 価格と価値について
6. 商品の安全と安心について<衛生要因と動機付け要因>
<コミュニケーション編>
7. 直販農家は「売る」から「伝える」へ
8. 効果的な印象づくり(1)<商品名やパッケージデザイン>
9. 効果的な印象づくり(2)<写真とSNSの活用>
10. 食べ方、レシピ提案について
11. 直販農家の経験価値を伝えよう<飲食や観光との結びつき>
<最後に>
12. 直販農家は自然や畑を舞台にした食のプロデューサー
次回、第一回目の配信は、1月29日(月曜日)。どうぞお楽しみに。
©2018 Brandstory
【プロフィール】
ブランドストーリー 代表 大平恭子
食農連携の分野で「売り方・食べ方で人と地域を活性」をミッションに、付加価値化と魅力増大を図る専門家。生産者・農産物ブランディング、食事業者に対する健康食材コーディネートやレシピ開発、加工品開発支援、講演セミナー等を行っている。
健康的でポジティブなライフスタイルを実践するために始めたランニングは1年で10km走れるようになり、2018年3月には名古屋でのハーフマラソンに初挑戦の予定。
6次産業化プランナー、野菜ソムリエ上級プロ、アスリートフードマイスター
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